グッドニーFuji Rock’16出演レポート!
グッドニーFuji Rock’16出演レポート!
フジロックフェスティバル‘16に、 グッドニー・グドナソンさんが登場! ライブレポートをお届けします!
夏のイベントとしてすっかり定着した感のある“夏フェス”。その中でも、毎年7月末に行われる「フジロックフェスティバル」はちょっと特別。
世界のフェスピープルからも一目置かれている、単なるフェスを超えた”カルチャー”そのものである日本が誇るロックフェスティバルに、モダンミステリースクールの継承者・霊統保持者であり、最高位のマジシャン=イプシスマスであるグッドニー・グドナソン氏が、なんとこの夏DJとして出演!まさにミラクルとも言える、その大舞台でのプレイ全貌を長年音楽担当編集者として、数多くのフェスを取材してきたMMSガイド田中麻以が詳細レポートをお届けします!
今年で20周年を迎えた「フジロックフェスティバル」。初年度は富士山の近くで開催されたが台風により途中中止となる災難に見舞われた。私にとっても人生初ロックフェスだったが、その時の記憶は今でも鮮烈に覚えている。
その後場所は変わり、現在まで15年以上新潟県の苗場スキー場で開催されている。スキー場ならではの広大な敷地に大小合わせて趣が異なる約10のステージ、子供が遊べるキッズランドも併設。延べ12万人を超える来場者の楽しみは、音楽を聴くだけではない。自然の中で大いに飲み、食し、小川でくつろぎ、ハンモックでまどろむー。まさに、大人から子供までが一緒になって遊べる、大自然にあるアミューズメントパーク! 子連れの大人世代が多いこともあってか、ピースマインドに溢れ、マナーを守る、クリーンなフェスとしても名高い。
以前海外の有名アーティストにインタビューした時、フジロックのことをこう語っていた。「世界中探したって、こんなフェスはないよ!終わった後、グリーンステージを見たらゴミが全然ないんだから!日本人って素晴らしいね。
だからまた、絶対に戻ってきたいって思った。こうしてまた出演できることを誇りに思うよ」
一度体験すると、また絶対帰ってきたくなる…世界中のファンを魅了するこの日本が誇るビックフェスに、まさか私が学ぶ魔法学校の継承者・グッドニー氏が登場するなんて!! 期待と興奮で胸が高鳴る。
MMSでともに学ぶ、仕事のパートナーであるもう一人のmaiと、8歳の娘と3人で苗場に駆けつけた。初日の苗場は入道雲から青空が覗く、絶好のフェス日和。グッドニー氏は、妻である映子・グドナソンさんらとともに会場入り。出番は夜の22時。「オールナイトフジ」という、かつてフジロックの“もう一つの顔”として恒例だった夜通しイベントが、20週年を記念しめでたく復活。その期待感たっぷりのステージで、栄えあるオープニングアクトを務めるのだ。
グリーンスステージを過ぎ、小川を越え、長い長い夜のボードウォークを歩く。行き交う人は皆、笑顔。森の中を歩み進めていくと、遊び心たっぷりの仕掛けやアートが多数あって飽きることはない。オールナイトフジは、それらを越えた最果ての会場・オレンジコート内、“café de paris” というおしゃれな特設テントステージで開催される。いよいよ会場につく間近、森の中はミラーボールにキラキラと光が当たって、まるでおとぎの国のよう。この幻想的な世界を抜ければ、冒険に満ちた夜遊びステージへ一直線!
メインステージの演奏が終了して、次々とお祭り好きな大人が集う。パリに現存する伝説のキャバレー『ムーランルージュ』をイメージした会場では、ポールダンスなども披露され、まさに“大人の夜遊び”にぴったりのミスティカルな雰囲気。
会場入りしたグッドニー氏は、長い髪を下ろして、いかにも魔法使いという風情! 妻の映子さんは、自身のブランド『EIKO’S World』のセンシャルなブルーのロングワンピースを纏い、会場の雰囲気を華やかに盛り上げていた。
22時——いよいよDJ開始。気になるセットリストは、自身のアルバム“Reflections from Fukushima”や、”Voight Kampff”からの楽曲が中心のテクノ・エレクトロダンス系。どれもグッドニーさんのオリジナル楽曲で、聞いているだけで魔法がかかる、マジカルエネルギーたっぷりのサウンドがフロアを満たす。ただものではないそのアイスランド人DJの登場に、オーディエンスは興味津々。まじまじと顔を覗き込んで音に聴き入る姿も。
8歳の娘も、グッドニーさんの登場に大興奮。眠い目をこすりながら踊っていた…ところに、同じくMMSで学ぶ先輩がなんと浴衣姿で登場!
その場はますます魔法がかった華やかハイエネルギーにシフトして、私たちは、お酒も飲んでないのに、なぜかクラクラ。私も大好きな楽曲“The True You”や”Let’s Dance”など、疾走感のあるプレイが続き、いよいよクライマックスへ。
約1時間のプレイは、音好きのこだわりフェスピープルを確実に異次元に誘った。もちろん、私も…。
形而上学博士、サイキック・ヒーラー、人道活動家、音楽レーベルオーナー、アーティスト…様々な肩書きを持ち、人生の無限の可能性を体現しているグッドニー・グドナソン氏。どんなことにも好奇心を持ち、好きなことは何でもトライしている。音楽制作やDJもその一つ。その生き様に触れることで、私たち魔法使いの見習いたちは、自分たちの中にもミラクルと無限の可能性を見出すことができる。
フジロックという稀有なステージで、オーディエンスをまさに“ロック”しているその姿に、改めてエンパワーされた私。
人生にミラクルとマジックを起こすということ、
喜びを見出し、それを誰かに伝えるということって——まさにこういうこと!
苗場の大自然の中での一夜に、音楽によって魔法がかけられた——
この素晴らしい体験に、大きな拍手と心からの感謝を!
取材・文/ 田中麻以(mailove・ MMS公認ガイド)
取材協力/秦野真衣(mailove・ MMS公認ガイド)
撮影・写真提供/KOTARO MANABE